「ヒーロー」を追い求める米メディア (読売新聞(ヨミウリオンライン)) 米メディアには頻繁に「ヒーロー」が登場する。 困難な状況に直面しても勇敢に立ち向かう人を称賛するのだ。テロや自然災害のニュースを見ていても、悲嘆に暮れる人々を映し出す映像は少ない。 ボストンマラソンを狙った4月の爆弾テロの後、CNNテレビは、足の一部切断を余儀なくされた女性の負傷者が「私は前に進む」と語り、リハビリに励む映像を繰り返し放映した。テロにくじけない負傷者や、まだ爆弾がさく裂するかもしれないテロ現場から逃げず、救助活動を行った人々が相次いでヒーローとして取り上げられた。 ボストンの街角やメディアには「ボストン・ストロング」という表現があふれた。「頑張ろう、ボストン」というよりも、もっと強い「負けないぞ、ボストン」に近い。「テロに屈するな」というメッセージには共感したが、「弱い所を見せるな」という強迫観念に近いものも感じた。 FF14 育成代行 BOSTON STRONGのメッセージが書かれたシューズ(今年5月、加藤賢治撮影) 善良なヒーローと邪悪な敵 テロ負傷者のカウンセリングを行う医師に「負傷者や家族は弱音を吐きたいこともあるはず。心理的に負担ではないのか」と質問したが、明確な答えは返ってこなかった。テロと自然災害という違いはあるにせよ、日本で浸透している「被災者に寄り添う」といった考え方は、米社会では一般的ではないように思う。 ヒーローを追い求める背景として、「テロという外敵に対し、愛国心を高めるためだ」との指摘がある。テロ問題の複雑な根源を考えることを回避して、善悪二元論で物事を単純化する心理メカニズムの一種で、「我々は善良なヒーローであり、敵は邪悪な存在なのだ」と割り切る考え方だ。2001年の米同時テロ以降、顕著になった現象だという。 ボストンの爆弾テロでも、一部メディアを除き、実行犯が「反米思想」に傾倒していった背景を検証する報道は少ない。「悪は悪なのだ」と切り捨てているかのようだ。「私は職務を全うしただけだ」と答えた警官 米メディアの「ヒーロー熱」はテロ事件に限らない。西部アリゾナ州の山火事で6月30日、消防隊員19人が死亡したが、メディアや政治家はこぞって「ヒーロー」だと称賛した。事故原因を検証するよりも、炎に立ち向かった勇敢な行動をたたえる報道が目立った。日本で同様の事件が起きれば、殉職者を哀悼する一方で、再発防止のための原因追及がすぐに始まるだろう。 7月に起きたサンフランシスコ国際空港での航空機事故の記者会見でも、米国人記者が男性警官に「自身をヒーローだと思うか」と質問する場面に遭遇した。一時「多数が不明」との情報が流れ、乗客乗員の全員脱出を確認したはずの警官は、心配になって1人で機内に舞い戻っていた。 「また、美談か」と思っていると、警官は戸惑ったよう表情で「私は職務を全うしただけだ」と答え、マイクの前から離れて記者の質問を遮った。ヒーローと呼ばれるのを固辞する警官に、少しほっとした。 会見の発言を伝える地元メディアのニュースはというと、やっぱり警官を「ヒーロー」と呼んでいた。読売新聞ニューヨーク支局 加藤賢治 「ヒーロー」を追い求める米メディア (読売新聞(ヨミウリオンライン))
背後にイスラエル=エジプト政変―トルコ首相 (時事通信) 【アンカラAFP=時事】トルコのエルドアン首相は20日、エジプト軍による事実上のクーデターの背後に「イスラエルがいる」と主張した。エジプトのイスラム組織ムスリム同胞団と関係が良好なトルコのイスラム政党、与党公正発展党(AKP)の会合で述べた。 首相は「証拠」として、ムスリム同胞団がエジプトで選挙に勝っても権力維持は無理と予想した2011年のイスラエル法相の発言を挙げた。 これに対し、エジプトのベブラウィ暫定首相は「事実無根」と激怒。イスラエル当局者も「ばかげている」と一蹴している。 背後にイスラエル=エジプト政変―トルコ首相 (時事通信) AION 育成代行
メキシコの第2四半期は4年ぶりマイナス成長、予想も引き下げ FF11 育成代行 (ロイター) [メキシコ市 20日 ロイター] - 第2・四半期のメキシコは4年ぶりにマイナス成長となった。政府の支出減少、消費低迷、輸出不振が製造とサービスの両分野に打撃を与えた。弱いGDPを受け、政府は2013年の成長率予想を引き下げた。第2・四半期国内総生産(GDP)は前期比0.74%減。ロイターが調査したアナリストは0.21%増を予想していた。前年同期比では1.5%増。アナリストの予想(2.32%増)を下回った。前期比マイナスは予想外だったものの、投資家は米量的緩和の縮小をにらみつつ、今年後半の成長回復を見込み、おおむねメキシコ中銀が政策金利を据え置くとの見方を維持している。 メキシコ政府は20日、5月に3.1%に引き下げた2013年の成長率予想を1.8%に下方修正した。政権交代後の歳出の減少により主要なインフラ(社会資本)プロジェクトが停滞。世界有数のセメントメーカー、セメックス<CMXCPO.MX>などの企業が打撃を受けている。 20日発表された6月の経済活動データによると、建設業は前年比マイナス6.8%と、深刻な不況の最中だった2009年以来、最大の落ち込みを示した。ブルティック・キャピタル・マーケッツの調査責任者アルベルト・バーナル氏は「ひどい数字だ。通年の成長率が2%近くになるリスクがはっきりした」と述べた。バークレイズは2013年成長率予想を2.5%から1.4%に引き下げた。昨年12月に就任したペニャニエト大統領は、成長を促進するため幅広い経済改革を打ち出しているが、一連の措置は進行中で、成果が出るのは早くて数カ月後となる。メキシコはここ10年、成長率でブラジルなどの新興国に後れをとってきた。金融危機の打撃を受けた米国と経済的結びつきが強かったことも災いした。 <米緩和縮小観測で身動きとれず>弱い成長データは普通、利下げの根拠になる。しかし、米量的緩和の縮小が近く始まると予想されているため、メキシコ中銀の対応余地は限られている。中銀は8月上旬、今年の成長率見通しを2─3%に下方修正する一方で、年後半に成長が持ち直すと予想した。一部アナリストは中銀と同様の見方をしており、キャピタル・エコノミクス(ロンドン)は顧客向けリポートで「第2・四半期が底で、その後成長は加速する」との見方を示した。メキシコ中銀は3月に政策金利を過去最低の4%に引き下げた。インフレは落ち着いているが、年内の追加利下げはないとの見方が大勢だ。*内容を追加して再送します。 メキシコの第2四半期は4年ぶりマイナス成長、予想も引き下げ (ロイター)
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